胆石症・症状・痛み・病気

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胆石症・症状/痛みと病気




     
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胆石症・症状/痛みと病気



     
胆石症/上腹部深部/上腹部/痛みと病気


       肝臓で生産された胆汁は胆嚢で数〜10倍程度に濃縮され貯蔵されます。脂肪の消化吸収及び脂溶性

       ビタミンを吸収されやすくするために、胆汁が胆道を通り供給されます。胆汁はコレステロール、胆汁酸、

       レシチン、ビリルビンなどからなりますが、この際に胆汁中の成分、ビリルビンやコレステロールが結晶と

       なり固形化し、石(胆石)を形成します。



       
胆石には胆嚢結石、肝内結石、総胆管

結石があり、 胆嚢結石、肝内結石の場

合、肝内に留まっているうちは、症状が

殆どありません。 一方、総胆管結石の

場合には、 胆管内に結石が詰まり、激

痛に襲われます(疝痛発作



     
§1  胆石症(痛み・病気)の症状/胆石症/上腹部深部/上腹部/痛みと病気


       胆石は胆嚢の病気の中でも最も多く、その症状はお腹だけでなく背中も痛む事があります脂っぽいもの

       を食べて、30分から1時間〜2時間くらい経過してから急激に痛みが起きます
特に右季肋部(右上腹部)

       に突然、締め付けるような痛みに襲われます
。石が通ってしまうと治ってしまいます。通常30分〜数時間程

       度持続しやがて消失します
。 胆石の30%は無症状(サイレントストーン)と考えられております。しかし、

       石が移動したり炎症が起こりますと激しく痛みます
右肩や右背中など病巣から離れた部位が痛む放散痛

       を起こす事もあります。食後に右上腹部がシクシク痛む程度の場合には、慢性胆嚢炎の可能性もあります。


       胆石疝痛は暴飲、暴食、過労などが誘因となる
右季肋部の痛みで、発熱、黄疸を伴なう事もしばしばあります。



       
関連検査値・基準値γ-GTP



     
§2  胆石症とは/胆石症/上腹部深部/上腹部/痛みと病気


       胆石は胆嚢から分泌される胆汁の成分が結晶化したもので、その成分により、コレステロール胆石、色素

       胆石に分類されます。このうちコレステロール胆石は食生活との関連が強いもので、近年、食生活の欧米

       化により急増しております。全体の約70%(純コレステロール胆石10%、混成石10%、混合石50%)を

       占めます。色素胆石の場合には全体の30%(黒色石10%、ビリルビンカルシウム石15%)で、胆汁の細

       菌感染や肝障害、胃の切除後の貧血が原因でおこります。 我が国では、純コレステロール胆石の頻度が

       少なく、ビリルビンカルシウム胆石が多い。欧米では色素胆石の殆どは黒色石です。胆石によって胆汁の

       流れが悪化して状態が続きますと、細菌感染を起こし、急性胆嚢炎や胆管炎を引き起こす事があります。

       その場合には、疝痛発作に加えて、高熱や黄疸の症状が出る事もあります。これを放置しますと命に関わ

       るケースが有りますので早急な受診が必要になります。


       胆石が生成され易くなります条件は、胆汁成分の変化、胆汁の鬱帯、胆道の炎症などがあり、これは脂肪

       の過食、肥満、多産、寄生虫の迷入などがそれらを引き起こす因子
となります。また、胃切除後は10〜20

       %に胆石発生が確認され、回腸末端部の疾患・急激な減量でも胆石は生じ易いともされます。
 


       胆石症という病気は存在する場所によって胆嚢結石症と胆管結石症に、主成分によってコレステロール系

       結石と色素結石(ビリルビンカルシウム石ー老廃赤血球分解生成物と黒色石)に分けられます。




     
§3  胆石症の治療/胆石症/上腹部深部/上腹部/痛みと病気


       
症状がなく、検診で発見されたような場合は、経過を観察するか、内視鏡的摘出術か胆嚢摘出術を受けるか

       決めることになります。胆石発作の激痛が出た場合は、まず疼痛をとる鎮痛剤などによる治療を行い、その

       後に手術を考慮します。 胆石疝痛発作は激烈で、疼痛を出来るだけ早く除去する必要があります。軽い疼痛

       であれば臭化ブチルスコポラミンで軽快しますが、通常はアヘンアルカロイドが選択されます。 急性胆嚢炎の

       90%が胆石を合併しており、疼痛除去後、大腸菌、クレブシエラなどの感染対策として毒性の少ないペニシリ

       ン系、セフェム系の抗生物質が第一選択されます。



胆石溶解治療 胆石が小さめで数が少ない場合、薬により胆石を溶解する。胆石溶解療法で使用するケノデオキシコール酸で下痢や肝障害を起こす事があります。
体外衝撃波結石破砕法 胆石が小さめで数が少ない場合、体外から衝撃波を当て胆石を破砕する
腹腔鏡下胆嚢摘出術 お腹に腹腔鏡を挿入して胆嚢を摘出する(小孔をあける)。腹部に小さな穴を開けて、内視鏡によりモニター下で摘出する。患者の身体的負担は、少なくて済む。
内視鏡的胆石除去術 内視鏡的乳頭切開術(EST)、経皮経肝的胆道鏡、バルーン拡張術
開腹手術 お腹を切開して胆嚢を摘出する。以前は主流の方法であったが、近年では内視鏡による摘出術の方が主流となっている。



     



      胆嚢結石

       
小さな胆嚢結石は薬で溶かす溶解療法が用いられたり体外から衝撃で砕く胆石破砕療法も行われます。

       病気の症状が強い時は確実な治療として外科的胆嚢摘出術が行われますが、腹腔鏡による摘出術も

       行われます。



       胆石の治療には多くの方法があります。治療法の選択では無症状で、しかも胆嚢機能も良好で、胆嚢壁の観

       察が容易であれば、胆嚢摘出術は厳に慎む。とする報告があります。(胆嚢摘出術後の右側結腸癌の発生の

       問題が存在し、解決していない・胆嚢摘出術後に生じる胆汁の十二指腸へ直接注ぐ事による生理的変化の影

       響が解決していない/下痢などの便通異常 があるとする)



       なるべく内科的な治療が望ましいが、強い症状(症状続発、胆嚢変形、超音波検査により胆嚢壁肥厚、層構造

       の乱れ・断裂、胆嚢造影不良、充満胆石、大胆石)では、外科的手術が望ましいとされます。





       * 「胆石を持っていると胆嚢癌が出来るので、直ぐ手術をしなければならないと考える医者や患者がいるが、

       長期間観察している患者から、胆嚢癌が生じる事は殆ど無い」と報告する資料がある一方で、「胆嚢癌の人

       には胆石を持っている人が多い」とする資料もあります。前者と後者の内容を考えますと、胆石を持っている

       イコール胆嚢癌に必ず進展するという事ではなく、胆石を持っている人は胆嚢癌になる確率は統計的に有為

       であると考える事が妥当なのかも知れません。






 
 
     胆管結石

       外科的に胆管を切開し、石を摘出したり、内視鏡を用いて胆汁の出口(乳頭)を切開して、そこから石を砕い

       たり取り出したりする方法も行われます。








     
§4  胆石症の予防/胆石症/上腹部深部/上腹部/痛みと病気


       胆石症になり易い条件として、女性である事、40歳以上である事、太り気味である事、元気で食欲旺盛であ

       る事が上げられております。この条件の中で肥満である事は食生活、適度な運動などで回避する事が可能

       です。食べ過ぎず、脂肪や糖分の多いものを控える事は注意し、欲望に負けなければ可能な事といえます。

       この事は生活習慣病の予防にも繋がり、多くの疾患の予防にも一定の効果が期待できる方法です。過度の

       食後や過労の後で発作が生じるため、過食や過労を避ける事です。胆石形成の絶好条件として、胆嚢の収

       縮が不完全、長時間空腹で胆汁がよどんだ状態が上げられるので、規則正しい食事、朝食をキチンと摂る

       事も大切な事です。





       コレステロール胆石(成分分析でコレステロール含有量が70%以上がコレステロール胆石)食生活の変化

       により、患者さんの胆汁はコレステロールが過飽和状態になり、この過飽和胆から、コレステロールが胆嚢

       内で析出し、核の形成、肉眼的胆石への成長を経て、形成される事になります。


* 純コレステロール胆石;白色〜黄白色、1cm前後の大きさのもので、コレステロールが主成分


* 混成石;純コレステロール胆石の周囲にビリルビンが固まった茶褐色の外観、中は白い


* 混合石;コレステロールにビリルビンやカルシウムが混ざった黄白色〜茶褐色までの様々な色合いを持つ




       色素胆石


       
* ビリルビンカルシウム胆石;胆汁中のビリルビンとカルシウムが結合してできる。1cm以内の大きさで、茶褐

       色。 胆道感染(主に大腸菌)が存在すると、細菌性β-グルクロニダーゼにより、胆汁中のビリルビンクロニド

       が加水分解され、遊離型ビリルビンとなり、これにカルシウムが結合する事により、ビリルビンカルシウムが析

       出します。


       
* 黒色石;胆汁中のビリルビンと蛋白質が結合してできる。砂状の小さな黒色のもの。近年、非常に増加して

       いる。溶血性貧血、肝硬変、心臓弁置換術語の患者によく見られます。




       
疝痛発作; 脂肪性の食物を食べ、それが十二指腸球部にまで来ると、コレシストキニンが分泌されます。す

       とこの刺激により胆嚢は収縮をします。 (胆汁中の胆汁酸は、食事ごとに胆嚢が収縮する事により、分泌さ

       ます。)胆嚢の収縮は脂肪量により異なりますが、収縮が数回起こり、最後の完全収縮の時に胆石が胆嚢

       部や、胆嚢管に嵌り、疝痛発作を起こします。 疝痛発作が食事直後ではなく、時間がずれ込むのはこのた

       
す。この疝痛は、胆石が胆嚢内に戻るか、胆管に排石されなければ消失しません。キリキリと差し込む間

       欠的な激痛で、通常30分〜数時間持続します。しかし、そのまま胆石が嵌ったまま持続すれば、胆嚢炎に移

       行します。 疼痛はこの頃には持続性鈍痛となり、痛みは右季肋下の圧痛が確認できます。さらに、炎症が腹

       膜にまで及べば、筋性防御、反跳痛などの腹膜刺激症候という徴候が認められる様になります。
















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